ダイエットにはMCTオイルがいいと聞きました。
MCTオイルを摂取すると、どのような効果があるんですか?
MCTオイルは摂り過ぎても下痢になったりして良くないと聞きました。
どういうふうに取れば身体に良いんでしょうか?
MCTオイルにも種類がありすぎてどれが良いかわかりません。
おすすめのMCTオイルを教えて下さい!
近年、ダイエットに効果があるとして、TVや雑誌、WEB上のメディアにて取り上げられることの多いMCTオイル。
特に、ケトジェニックダイエットなどの糖質制限ダイエットにおいて、MCTオイルは注目されています。
しかし、MCTオイルがなぜダイエットに向いているのか、摂るとどうなるのかなどについては、意外と知らない人も多いのではないでしょうか?
今回は、MCTオイルについて徹底解説し、その使用方法や注意点などを紹介していきます。
この記事を読んだあなたは、MCTオイルについてより深く理解し、より効果的なボディメイクが行えるようになるに違いません。
さあ、MCTオイルについて、深く見ていきましょう。
記事の最後にパーソナルトレーナーでもある僕おすすめのMCTオイルの紹介もしていますので、是非最後までお読み下さい!
MCTオイルの概要と特徴
MCTオイルは飽和脂肪酸の中の、中鎖脂肪酸のみを生成したものです。
中鎖脂肪酸はココナッツオイルやパームオイルなどから抽出され、その他の脂肪酸と比較し分子構造が短いために消化・吸収が速く、代謝されやすいため、エネルギーとして素早く利用されます。
MCTオイルには2種類あり、オイルを構成する炭素(C)の数が8個のものをカプリル酸、10個のものをカプリン酸といい、12個のものをラウリン酸といい、炭素数の少ないカプリル酸のほうがより素早くエネルギーとして利用されます。
MCTオイルがダイエットに効果的な理由
MCTオイルは、その名前の通り中鎖脂肪酸を多く含むオイルであり、消化吸収が速く、素早くエネルギーに変換されるため、ケトン体の生成を促進し、脂肪を燃えやすくするためダイエットに効果的です。
上記のことから、MCTオイルがダイエットにおいて真価を発揮するのは、ケトジェニックダイエットですが、ローファットダイエットにおいても、有効であり、特に他の栄養素よりは消化吸収に時間がかかると言った脂質の特徴と、エネルギーとして使われやすいため身体に蓄積されやすい中鎖脂肪酸としての特徴が空腹感・食欲のコントロールなどに役立ちます。
MCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、小腸で吸収された後にコレステロールに取り込まれずに、肝臓で代謝され、ケトン体の前駆体となるアセチルCoAに変換されます。
このため、MCTオイルは、ケトン体の生成を促し、体内での脂肪燃焼に役立つと考えられています。
MCTオイルの使い方と摂取量
ここまでに述べたように、MCTオイルはダイエットに効果的なオイルと言えます。
実際、僕自身もケトジェニックダイエット、ローファットダイエットどちらの方法においても、脂質源としてMCTオイルを摂っています。
しかし、MCTオイルには、正しい使い方と適切な摂取量があり、これを間違ってしまうと効果がなかったり、健康被害を受けたりします。
この項では、MCTオイルの使い方と摂取量について解説していきます。
MCTオイルは下痢になる?その理由と正しい摂取量
MCTオイルを飲むと下痢になる・・・といったことはよく聞きますし、経験した人も多いのではないでしょうか?
僕自身もMCTオイルを一度に多く摂取しすぎてしまい、トイレに1時間以上引きこもってしまった経験がありますが、なぜ下痢になってしまうのでしょうか?
MCTオイルは、その消化吸収の速さ故に小腸の浸透圧を上昇させてしまい、この浸透圧を下げようと体内の水分が小腸に移動した結果、小腸の水分量が多くなってしまい、下痢や腹痛を起こしてしまいます。
この対策としては、MCTオイルは正しい摂取量で摂取し、一度に、もしくは短時間で摂りすぎないようにすることが大切です。
とはいっても、MCTオイルの正しい摂取量というのも個人差があり、摂取に慣れている人は一度に15g程度摂っても下痢にはなりませんし、慣れていない人は5g程度でも下痢になります。
最初は2〜3g程度から開始し、徐々に量を5g、7gと増やし身体を慣らすことが最も無難な方法でしょう。
上記にて1度に15gとっても下痢にならない人もいると言いましたが、1度に15gもの摂取はややギャンブル要素があります。
一度の摂取は多くても10g程度に留めておくと良いでしょう。
MCTオイルの加熱調理は厳禁!正しい使い方と使うときの注意点
MCTオイルは名前の通り油ですが、絶対にフライパンでの加熱調理など、調理油として使用してはいけません。
というのは、MCTオイルは発煙するまでの温度が低く、加熱調理すると140℃程度で煙が出たり発火したりしてしまいます。(なお、一般的なサラダ油の発煙点は320℃程度です)
一般的な揚げ物が油の温度が180℃程度で行うことも考えると、MCTオイルは揚げ物にも炒めものにも使ってはいけないことがよくわかりますよね?
MCTオイルは、
- コーヒーやプロテインなどの飲み物に入れる
- そのまま飲む
- サラダなどのドレッシングとして使う
といった方法で使うようにしましょう。
なお、煮込み料理や炊飯器などは140℃の高温にはならないので使用しても良いとされます。介護食品としてパワーライスというMCTオイル配合の米などもあるので、こういった使い方も良いかもしれませんね
おすすめのMCTオイル4選
最後に、パーソナルトレーナーでり、現役のボディコンテスト競技者でもある僕が実際に使ったことのある、おすすめのMCTオイルを4つご紹介します。
特に最後のMCTオイルについては絶対おすすめです!
ココナッツ由来100%のMCTオイル:CoCO MCTオイル
使用原料は100%ココナッツのMCTオイルで、合成添加物が使われておらず非常にナチュラルなMCTオイルです。
ほんのりとココナッツの香りがあり、サラダのドレッシングや、チョコレート系のプロテインやコーヒーに混ぜての使用方法がおすすめです。
価格も360gで1300円程度と良質なMCTオイルの中では比較的安価で取っ掛かりやすくおすすめです。
商品ページやラベルの表記にてカプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)、ラウリン酸(C12)の含有率が明記されていないので、この部分だけがやや残念です。
ネットショップランキング1位常連のMCTオイル:仙台勝山館MCTオイル
こちらも使用原料は100%ココナッツ、MCTオイルといえばこのメーカーと言える、仙台勝山館のMCTオイルです。
このMCTオイルは、カプリル酸(C8)60%、カプリン酸(C10)40%で、ラウリン酸(C12)は含まれておらず、MCTオイルの中でも消化吸収効率に優れたオイルです。
飲んだときの胸焼けや胃もたれ感も少なく、でもしっかりと腹持ちの良いオイルで、無味無臭でもあるためどんな料理や飲み物にも混ぜやすい、摂取のしやすいオイルです。
しかし、その質の分価格が少し高めで、ショップにもよりますがおおよそ2100円程度となります。
しかし、値段だけの質なのは間違いないので、迷ったらとりあえずこれ!と言えるオイルです。
粉状で使いやすいMCTオイル!:VALX バルクス MCT オイルパウダー
このMCTオイルは、筋トレ会ではレジェンドとされる筋肉博士、山本義徳先生がプロデュースしているVALXというブランドから出ている、粉状のMCTオイルです。
粉状という点で、小袋に移し替えて持ち運びがしやすかったり、コーヒーなどの飲料にもクリープのように溶かせるため普通のMCTオイルのように分離せず飲みやすいといったメリットがあります。
また、含まれている脂肪酸もカプリル酸(C8)のみと、非常にエネルギーとして素早く使用されやすくおすすめのオイルです。
しかし、250gで2500円程度とこの記事で紹介しているMCTオイルの中では最も価格が高く、さらに粉状にする過程で食物繊維を添加しているためにこの250gのすべてがMCTオイルでない点もコストパフォマンスの悪さを感じます。
粉状で持ち運びをしやすいというメリットを生かして、メインのMCTオイルは別のものを使い、外出時や仕事中にサブとして使用することがおすすめです。
一番のおすすめ!カプリル酸(C8)のみ含有のMCTオイル:仙台勝山館 MCTオイル C8-MAX
最後は僕が一番おすすめしたいMCTオイルである、仙台勝山館 MCTオイル C8-MAXです。
仙台勝山館の通常のMCTオイルはすでに紹介しましたが、ついにMCTオイル販売のトップを走る仙台勝山館がカプリル酸(C8)のみ含有のMCTオイルを販売しました。
仙台勝山館のMCTオイルの特徴であるどんな料理にでも使用できる万能感はそのままに、消化吸収されやすく最もすばやくエネルギーとして使用されるカプリル酸(C8)を含んだこのオイルは正直非の打ち所がありません。
価格のみ450gで3700円程度と、仙台勝山館の通常のMCTオイルよりも100gあたり200円ほど高くなっている計算になりますが、その品質を思うとわずかそれだけの価格差で済むのはむしろ安いと言っていいでしょう。
僕が現在使用しているMCTオイルもこれであり、オイルコーヒーやプロテインに混ぜたりして摂取しています。
まとめ
今回は、MCTオイルについてお話していきました。
MCTオイルは、ダイエットに効果的な反面、使い方や摂取量に注意する必要があり、これを守らないとダイエットどころか健康に問題が生じる可能性もあるオイルです。
どんなダイエット法やサプリメントも正しい知識がなければうまくいかなかったり、かえって身体を悪くしてしまう可能性があります。
このブログでは、上記のようにフィットネスやダイエット、食事などに関連した内容を、医療従事者(理学療法士)兼パーソナルトレーナーの目線からお伝えしていきます。
他の記事も是非、ご一読ください。
今回は、以上です。
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