ダイエットのために筋トレをしようと思っています。
筋トレでダイエットをするのはしっかり痩せられますか?
脂肪を燃やすという意味では、ダイエットのための運動では有酸素運動が良いと思います。
なぜダイエットには筋トレが必要と言われるんですか?
ダイエットのための運動といえば、筋トレです。
しかし、脂肪燃焼の効果は筋トレのような無酸素運動にはなく、ランニングやウォーキングなどの有酸素運動にあります。
こう考えると、ダイエットでは有酸素運動をしっかりと行うほうが効果があるような気がします。
今回は、そんなダイエットと筋トレの関係について、何故ダイエットに筋トレを用いるのか、しっかりと痩せる事ができるのかについてお話していきます。
筋トレでダイエットはできるのか?
冒頭でも述べましたが、ダイエットといえば有酸素運動のほうが効果的なイメージがあります。
はたして筋トレでダイエットをすることは可能なのでしょうか?
何故ダイエットで筋トレを行うのでしょうか?
まずはこんな内容についてお話していきます。
結論:筋トレだけでは痩せない
結論から言うと、筋トレだけでは痩せることはできません。
以前の記事でも述べましたがダイエットをするには消費カロリーを摂取カロリーより多くする必要があります。
筋トレでダイエットをするにおいて、摂取カロリーを増やす方法の一つとして考えられているであろう筋トレは、実際のところさほど大きなエネルギーの消費はありません。
例えば、METsという身体の活動の種類によってどれくらいエネルギーを消費するのかを示したものを見てみると、ウェイトトレーニングは6METsとされています。
一方で、サイクリングを時速20kmの速さで行うと、サイクリングのMETsは8METsとされています。
体重60kgの方が30分間ウェイトトレーニング、もしくは同じ時間サイクリングを行った場合、消費カロリーを計算するとウェイトトレーニングでは189kcalの消費に、サイクリングでは252kcalの消費となります。
上記のように、消費エネルギーを多くして痩せるといった点では、筋トレではなく圧倒的に有酸素運動のほうが効果的といえます。
では、なぜダイエットで筋トレを行うのでしょうか?
ダイエットに筋トレを用いる本当の理由
大前提として、身体の中では常に筋肉の合成と分解が繰り返されており、通常ではその比率は均衡しています。
筋トレをすることで筋肉の合成の比率が高まり、身体の中で筋肉を作る、維持するといった能力が高まるのですが、もし筋トレをせずにダイエットを行うと、筋肉の合成の比率が高まることはなく、脂肪だけでなく、筋肉も一緒に落ちてしまいます。
そうすると、体重が落ちたとしても、筋トレをした場合と比較して身体の代謝が大きく低下してしまうため、停滞期を迎えやすくなったり、リバウンドをしやすい身体になってしまうという状態になってしまいます。
また、筋肉が落ちてしまうと、身体のメリハリがなくなり、痩せたとしてもガリガリで貧相な見た目になるか、体重が落ちたのにも関わらずたるんだ身体になってしまう可能性もあります。
上記のように、ダイエットに筋トレを用いる本当の理由は、運動でカロリーを消費するためではなく筋肉を残して、極力脂肪だけを落とし、きれいな身体を作ること、またその後のリバウンドの可能性を減らすためです。
筋トレとダイエットは別の作業
ここまで述べてきたことからわかるように、筋トレはあくまでも筋トレは筋肉をつける、もしくは筋肉を維持するための作業です。
筋トレでダイエットをするというのは、筋トレをすることでカロリーを消費して痩せるのではなく、筋肉を落としてしまわないように筋トレをしながら、ダイエットで体重を落とすという意味です。
体重を落とすためには、やはり食事管理が重要で、ダイエットのための作業は食事管理であると言えます。
筋トレとダイエットは別の作業です。
それぞれをうまく組み合わせて、理想の体型を手に入れましょう。
まとめ:ダイエットに筋トレは必要です
今回は、筋トレでダイエットができるのか、という点についてお話していきました。
筋トレはカロリーを消費するという点ではあまり有効ではありませんが、痩せて理想の体型になる、リバウンドをしないという点では必要不可欠なものでしたね。
このブログでは、上記のようにフィットネスやダイエット、食事などに関連した内容を、医療従事者(理学療法士)兼パーソナルトレーナーの目線からお伝えしていきます。
他の記事も是非、ご一読ください。
今回は、以上です。
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