体質によって太りやすい、痩せやすいがあるって言うけど、どんな体質があるの?
よく聞く外胚葉型とか、内胚葉型とかってどんな体質なの?
自分がどんなタイプなのかも知りたいな!
調べる方法ってあるの?
いくら食べても太らず、痩せている人、もしくはそこまで食べているわけではないのに太りやすい人、いろんな人がいますよね。
そしてこの何しても太れない、痩せられないといった悩みで悩んでいる人は少なくありません。
これらの悩みや問題の根底には、生まれながらに持った体質が関係している場合があり、自分の体質を正しく知ることが解決への糸口になるかもしれません。
今回は人間の体質のタイプと、それぞれの特徴、そして体質のタイプの判別方法についてお話していきます。
今回の記事を読むと、自分の体質がどんなタイプに当てはまるのかを知ることができ、より効率的にボディメイクを行えるようになります。
それでは、早速内容を見ていきましょう。
体質のタイプについて、医療従事者(理学療法士)とパーソナルトレーナー、そして現役のボディコンテスト競技者の目線からわかりやすく解説していきます!
外胚葉型?内胚葉型?中胚葉型?人の体質には3タイプある!
人間の体質はその人の体格、性格により、外胚葉型、中胚葉型、内胚葉型といった3つにタイプ分けされます。
この分類は1977年にアメリカの心理学者のシェルドンが提唱した、発生的類型論というもので、ドイツの精神病学者であるクレッチマーの体型性格論を元にしているものになります。
胚葉という言葉は、生物学を学んだことのある人はなんとなく聞いたことがあることがあるかもしれません。
胚葉とは、多細胞生物の卵子が受精し、細胞分裂していく過程ででいる細胞の層のことです。
胚葉には、外胚葉、中胚葉、内胚葉の3つがあり、それぞれその後作られる組織が以下の表のように違います。
外胚葉 | 皮膚、神経、感覚器官 |
中胚葉 | 骨格系、筋肉、循環器、泌尿器 |
内胚葉 | 消化器、呼吸器、尿路 |
このように、外胚葉は体の外側、中胚葉は筋骨格部分、内胚葉は内臓系を作っています。
クレッチマーの体型性格論、シェルドンの発生的類型論はその人の体のどの部位が発達しているかによって胚葉のタイプを判別し、人間の体質や性格をある程度判断しようとするものです。
この分類を把握すると、自分の身体のどこが発達していて、どのような体質であるかが把握できるため、ボディメイクにおける注意点を知ることができるため、自分のタイプが外胚葉型、中胚葉型、内胚葉型のどのタイプに当てはまるのかを知っておくことは大切です。
次に、それぞれのタイプの特徴について見ていきましょう。
※タイプの調べ方は最後にお話します。
外胚葉型、内胚葉型、中胚葉型それぞれの特徴について
外胚葉型、内胚葉型、中胚葉型、それぞれのタイプの特徴を知ることで、自分のボディメイクがうまく行かない理由が見えてくることがあります。
それぞれのタイプの特徴について見ていきましょう。
外胚葉型(ハードゲイナー)の特徴
外胚葉型は、「太りにくく、筋肉も着きにくく、どちらかというと痩せやすい」ことを特徴としたタイプです。
ハードゲイナー、つまり体重を増やすことがが困難な人とも呼ばれ、生まれつき栄養吸収効率が悪く太りにくい体質の人を指します。
外胚葉型の身体的特徴
外胚葉型の身体的特徴は以下のようなものがあります。
- 手足が長く細身
- 代謝が高くいくら食べても太りにくい
- 栄養吸収効率が悪く太りにくい
- 体幹が弱く猫背気味
- 腹筋が弱く胃下垂になりやすい
外胚葉型の方は、痩せ型で貧弱な身体になりやすい、とにかく太れない体質の方が多い傾向にあります。
外胚葉型の性格的特徴
外胚葉型の人は、以下のような性格の特徴があります。
- 引っ込み思案で非社交的
- 神経質で過敏心配性
- 感情を表に出さず抑える
- 敏感で傷つきやすい
- 温厚で従順、きまじめ
- ストレスなどの苦痛体制が弱め
外胚葉型の人は、上のリストのような性格とされ、頭の中で物事を考える傾向にある頭脳型性格が多いとされます。
上記のような体質、性格を考慮すると、外胚葉型はストレスを回避しながら、消化吸収の効率を考えつつボディメイクをする必要がありそうです。
外胚葉型のボディメイクについては以下の記事にまとめてあります。
合わせてお読み下さい。
内胚葉型の特徴
内胚葉型の方は他のタイプと比べ、丸みのあるふくよかな体型を特徴とします。
「筋肉も着きやすいが脂肪も着きやすいタイプ」といった感じでしょうか?
内胚葉型の身体的特徴
内胚葉型は内臓が強く、消化吸収能力が高いため筋肉は着きやすいですが、それと同時に脂肪も着きやすく、肥満になりやすい傾向があります。
もう少し細かくみていきましょう。
内胚葉型の身体特徴は具体的には以下のようなものがあります。
- ずんぐりしていて首が短め
- 皮膚が柔らかい
- 丸みを帯びた肥満型
- 丸顔
内胚葉型は女性に多いタイプとされ、シュッとメリハリのある身体というよりかは、全体的に丸みのある曲線的な身体をしているイメージです。
内胚葉型の性格的特徴
シェルドンの学説によると、内臓型性格(内臓緊張型気質)とされています。
- 温和で社交的
- 気さくで誰からも好かれる
- 要領は良いが、努力は嫌い
- お世話が好きで親切
- ユーモアに富み、周囲を明るい雰囲気にする
温和で明るい性格ですが、運動や努力など暑苦しいことは嫌う傾向があるという感じでしょうか?
内胚葉型の場合は消化吸収能力が高いためできるだけ腹持ちのいい消化に時間のかかる食事を意識しつつ、できるだけ面倒なことが少なくなるように意識してボディメイクを行う必要がありそうですね。
そんな内胚葉型のボディメイクについてはこちらの記事にまとめました。
是非ご一読ください。
中胚葉型の特徴
中胚葉型の特徴は、筋肉や骨格がしっかりしているガッシリ体型で、「筋肉は着きやすく、脂肪は着きにくい」という特徴があります。
ここまでに述べた外胚葉型、内胚葉型のどちらにも当てはまらない、どちらかがよくわからないという場合は大抵このタイプです。
中胚葉型の身体的特徴
中胚葉型の身体的な特徴としては以下のものがあります。
- 筋骨の発達に優れる
- 広くて厚い肩と胸を持つ
- 手足が大きくて強い
- 角ばったガッシリ体型
中胚葉型はあまり脂肪がなく、筋骨でガッシリした体型が多いタイプです。
男性に多いタイプとされ、上記に当てはまった方は中胚葉型の可能性があります。
中胚葉型の性格的特徴
中胚葉型はシェルドンの学説によると、身体型性格(身体緊張型気質)とされています。
具体的には、中胚葉型には以下のような性格的特徴があります。
- 運動好きで精力的
- 権力欲が高い
- 大胆率直
- 荒々しく攻撃的
- ストレスなどの苦痛耐性に強い
とされています。
身体を動かすことを重視する、行動力と積極性があるタイプといえます。
外胚葉型と内胚葉型の中間に位置するタイプのため、ボディメイクにおいて特に特別このタイプだからと強く意識することはそこまでないことが特徴のタイプです。
ただ、後述の判別を行うとわかりますが、中胚葉型は実際には内胚葉型か外胚葉型どちらかにやや傾いている場合もあるので、その点については考慮する必要があるかもしれません。
自分外胚葉型?内胚葉型?中胚葉型?タイプの調べ方
さて、ここまで説明を効いて、自分が外胚葉型、中胚葉型、内胚葉型のどれに当たるのか気になってきたころでしょうか?
この項では手首を掴むだけで終わる簡易版の方法と、9つの質問に答える診断型の二通りの方法を紹介します。
より正確なタイプを知りたい場合は診断型をおすすめします。
手首を掴むだけの簡易版
手首を掴むだけの簡易版は、以下の写真のように利き手の親指と中指で輪っかを作り、反対側の手首を掴むだけです。
判別方法は以下のとおりです
- 余裕で親指と中指がくっついた、重なった → 外胚葉型
- ぴったりくらいで親指と中指がくっついた → 中胚葉型
- 親指と中指がくっつかない → 内胚葉型
この写真の場合ですと、中胚葉型になります。
9つの質問に答える診断型
より詳しく、自分がどの体質、どの胚葉型であるかを知るためには、診断型を利用する形になります。
こちらは海外サイトを利用する形になります。(下リンク)
https://www.bodybuilding.com/fun/becker3.htm?cb1578754058015=JP
このサイトの質問に答えていくと、下図のように自分は外胚葉型、中胚葉型、内胚葉型にどの程度の割合で当てはまるのかといった細かい結果が出ます。
(例:外胚葉型20%、中胚葉型50%、内胚葉型)
質問はすべて英語です。和訳説明を作成しましたのでリンクを貼っておきます。
性別に合わせて読み進めながら診断してみてくださいね!
まとめ:体質のタイプを知って、効率よくボディメイクしよう
今回は、体質の3タイプについてぞれぞれどのようなタイプであるかについてお話していきました。
今回の記事を読んだあなたは自分がどんな体質であるかをしっかり把握できたはず。
今回把握できた体質を元にしてボディメイクやダイエットを進めて見てくださいね!
このブログでは、上記のようにフィットネスやダイエット、食事などに関連した内容を、医療従事者(理学療法士)兼パーソナルトレーナーの目線からお伝えしていきます。
他の記事も是非、ご一読ください。
今回は、以上です。
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